やる気が出ない原因とは?
対処法や避けたい行動も解説!
仕事や家事のやる気が出ないと感じた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
期限の迫った仕事があるのにやる気になれない、食事の支度や部屋の掃除など家事をするのがおっくうでなにも手につかないなど、日常的な生活のなかや仕事の大事な場面でやる気が出なくなるのはなぜでしょうか。
この記事では「やる気」に関して解説します。「やる気」の正体ややる気が出ない原因、やる気が出ないときの対処方法などを紹介します。
やる気が出ない状態とは
「やる気」とは、辞書によれば「進んで物事を成し遂げようとする気持ち」を意味する言葉です。
つまり、「やる気がある」状態とは、物事に積極的に取り組む気持ちがある状態を指し、反対に「やる気がない状態」とは、物事を進んで取り組む気持ちがない状態を指します。
更に「やる気が出ない状態」とは、物事に取り組まなければならない状態にも関わらず、積極的に取り組む気持ちになれない状態を指します。
具体的には、朝起きて仕事に行かなければならない時間になっても、なかなか起きられない状況や、期日を迎える仕事を目の前にしても、取り組む気持ちになれない状況などです。
やる気が出ない原因
「やる気が出ない」といっても原因はさまざまです。なぜやる気が出ないのか?その原因の把握が、改善に向けた第一歩となります。
疲労
やる気が出ない原因のひとつが「疲労」です。朝から晩まで仕事をして疲れた状態では、自然とやる気は出なくなります。また、身体的な疲れだけでなく、精神的な疲れもやる気の出ない原因となります。
栄養不足
意外に感じる方もいるかと思いますが、「栄養」はやる気に大きな影響を及ぼします。また、食事の内容もやる気が出ない原因になります。
やる気を引き出すには、健康な身体を維持し脳をしっかり働かせることが大切です。脳も身体の一部であり、食べたものに含まれる栄養素によって活動が維持されます。そのため、やる気を出すには日頃の食事による栄養摂取が重要です。
食事の内容にも注意が必要です。たとえば、カロリーは足りていてもビタミンやミネラルなど必要な栄養素が不足しているケースなど、食べ方に問題がある場合もあります。
運動不足
運動不足により、やる気が出ない状態になる場合もあります。心身共に良好な状態を保ち、やる気を維持するためには「適度な運動」が欠かせません。
身体に負荷をかけすぎない程度の適度な運動には、ストレス解消や筋力維持、血流改善などさまざまな効果が期待できます。
運動不足に陥るとストレスが発散されず、筋肉が衰えて疲れやすくなり、やる気が出なくなることがあります。
仕事内容や役割のミスマッチ
仕事内容や職場での役割は、やる気と密接に関係しています。やりたくない仕事をしなければいけない状況や望まない役割を担わされていると、やる気は出ません。
また、当初は望んだ仕事や役割でも、長年の従事で「飽き」を感じてくるとやる気が出なくなります。
業務上問題がなく、自分自身では仕事が合っていないと感じていない場合でも、単調な仕事内容を繰り返すうちに慣れてしまい、やる気を維持できなくなる場合もあります。
職場や家庭の生活に不安がある
仕事やプライベートで不安や悩みを抱えていると、やるべきことに集中できなくなることがあります。また、職場の上司や同僚からの評価や、家族などからの扱われ方などに不満がある場合も同様と考えられます。
仕事とプライベートを問わず、生活のなかに不安や不満があり、周りの人からの評価が適切でない状況が続くとストレスも溜まり、何事に対してもやる気が削がれてしまいます。
やる気が出ないときの対処法
日々の生活のなかで、やる気が出ないと感じる場合もあると思います。仕事はやる気が出るのを待ってはくれないため、なんとかしてやる気を出さなければいけません。
やるべき仕事などを前向きに取り組めない状況で、やる気を出すための対処はどうすれば良いのでしょうか。
十分な睡眠をとる
やる気が出ないおもな原因のひとつが「疲労」です。
そのため、やる気を出すためには疲労回復が重要です。疲労を回復するためには、適度な休息が必要であり十分な睡眠が大切です。
多くの仕事を抱え、締め切りに追われた状態では睡眠時間も削られがちになります。しかし、慢性的な睡眠不足は疲労を蓄積させ、やる気を奪います。
やる気の喪失は、過剰な疲労のサインでもあるので、十分な睡眠をとり、疲労回復に努めなければなりません。
栄養バランスのとれた食事
食事からの栄養摂取は、健康状態の維持に欠かせません。また、良好な健康状態は精神的な面でも大切で、やる気の維持にも繋がります。
食事によるバランスのとれた栄養摂取が、心身ともに健全な状態を維持し、やる気に満ちた生活を支えます。
適度に運動する
適度な運動は、やる気の創出に効果的です。また、ストレッチや短時間のウォーキングなどの軽い運動は疲労軽減につながります。
ストレッチは、縮んだ筋肉をゆっくり伸ばして血流を良くし、酸素や栄養を筋肉の隅々まで行き渡らせます。
気持ちのコントロールと体内で分泌されるホルモンには深い関係があります。たとえば、ホルモンの1種である「テストステロン」には、やる気を高めるような働きがあり、テストステロンの分泌は運動によって高まります。
このように適度な運動は血流が改善され、疲労回復が促進されると同時に、テストステロンなど気持ちに関わるホルモンの分泌も促進され、やる気を高める効果が期待できます。
環境を変える
生活環境はやる気に大きく影響します。たとえば、1日のなかで大半の時間を過ごす職場では、職場環境の良し悪しが仕事のやる気に直結します。
仕事のやる気が出ない原因が職場にあると感じる場合には、思い切った環境の変化が有効です。
また、職場の上司や同僚との関係性にストレスを感じる場合には、部署異動などを申請して様子を見ましょう。企業風土や仕事内容が合わないと感じる場合には、転職を検討してみる必要もあります。
やる気が出ないときに試してみたいこと
締め切りの迫った仕事が目の前にあるにも関わらずやる気が出ない、仕事に行く時間になっても起きられないなど、今すぐやる気を出さなければならないといった状況もあるでしょう。
以下では、すぐにやる気を出さなければならない状況で試してみたいことを紹介します。
とにかく第一歩を踏み出す
仕事を目の前にしたときに、あれこれ考えてしまい、やる気が出なくなる場合もあるでしょう。
起床時に、今日やるべきことを考え出すと憂鬱で起きられない場合や、なにかを始めるときに行動よりも先に頭で考えてしまう場合など、ネガティブな考えが浮かんでしまう方は、とにかく第一歩を踏み出す癖をつけましょう。
考え過ぎず、先に体を動かすことが大切です。
目的を明確にする
日々の業務が単調で仕事に取り組む意味が感じられない場合には、目的を意識するように努めましょう。
ただし、将来の大きすぎる目標を意識すると逆に達成への困難さを感じてやる気が低下する可能性があります。確実に達成できる身近な目標や目的を設定し、やる気を向上させることが重要です。
気持ちと行動を大きく切り替える
どうしてもやる気が出ないときは目の前の仕事を一旦中止して、まったく異なることに気持ちと行動を切り替えてみましょう。
起きられないと感じる場合には、思い切って寝てしまいリフレッシュの時間にする、家事に手がつかないときには、外出してみるなど状況に応じた判断が必要です。
やる気が出ないときに避けたい行動
やる気が出ないときに無理をして頑張ろうとするのはあまりおすすめできません。
やる気が出ない原因は、なにか別の疾患が原因の場合もあるため、やる気が出ない状態が長引く場合には、速やかに医療機関を受診し、医師の診断に従うようにしましょう。
まとめ
やる気が出ないときは誰にでもあります。やる気が出ない原因には、疲労やストレス、環境などさまざまあるため、ご自身に当てはまる原因を探しましょう。
やる気が出ない場合は、睡眠や栄養摂取、環境を変えるなど原因に応じた対処が必要です。やる気が出ない状況が長引く場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。