近年の日本社会では、健康に対する意識が高まっています。「人生100年時代」が声高に叫ばれるようになり、平均寿命が伸びるとともに、いつまでも健康な状態を維持したいと考える方も増えています。
健康志向が高まるなかで、「体重増加」を気にする方もいらっしゃるでしょう。健康を維持するためには、体重管理は欠かせません。適正な体重を維持するために、重要なポイントのひとつとして「基礎代謝」があります。
特に、太り過ぎの改善を目的とした減量が必要な場合には、食事から摂取されるカロリーと基礎代謝を把握することが、減量の第一歩といえます。
本記事では、健康状態の維持にとっても重要な「基礎代謝」に関して解説します。
「基礎代謝」とは、「生命維持に必要な最低限のエネルギー消費量」のことを指します。
生命維持に必要な最低限のエネルギーは、安静な状態で行われる呼吸や心肺活動、体温の維持などの基本的な生理機能を維持するために必要なものです。
基礎代謝は、1日の総エネルギー消費量の60%から70%程度を占めています。
基礎代謝を向上させるためには、筋肉量を増やすことが効果的といわれており、筋トレや適度な運動、バランスの良い食事を心がけることで、基礎代謝が高まり、健康状態の維持が期待できます。
基礎代謝に影響を与える要素
基礎代謝に影響を与える要素は以下の7つといわれています。
- 体表面積:体表面積が広くなると基礎代謝量が多くなる
- 年齢:若い人は基礎代謝量が多い
- 性別:男性は女性より基礎代謝量が多い
- 筋肉量:筋肉量が多いと基礎代謝量が多くなる
- 体温:体温が高いと基礎代謝量が多くなる
- ホルモン:甲状腺ホルモンや副腎髄質ホルモンの分泌量が多いほうが、基礎代謝量が多くなる
- 季節:冬は基礎代謝量が多くなる(寒いため体温を上げようとするため)
体重管理が必要で、減量に取り組む場合には基礎代謝量を増やすことが重要です。